なんでも音楽レビュー

音楽好きの凡人。アルバムの総評と1曲ごとの感想をメインに書いています。多くの曲を聴いたり書いたりして、隠れた名曲を発掘したい。「ここのメロディ良い!」とか「有名だけど私的には...」みたいな感想をメインに書くので、読んでくれた人が新たに良曲と出会ったり、少しでも共感してくれたら嬉しいなと思います。

いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2024  あなたと!わたしと!みんなで!歌いまSHOW!! LIVEレポート



【LIVEデータ】 

・タイトル:いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2024
                   あなたと!わたしと!みんなで!歌いまSHOW!!

・日時:2024年3月3日(日) 札幌文化芸術劇場 hitaru

・アーティスト:いきものがかり(18:00~)

 

【セットリスト】

   1.誰か

   2.ありがとう   

   3.きっと愛になる

 4.キミがいる 

    5.ときめき

    6.うれしくて

    7.やさしく、さよなら

    8.コイスルオトメ -激情編- 

    9.笑顔    

  10.YELL   

  11.月とあたしと冷蔵庫

  12.気まぐれロマンティック    

  13.声

  14.ブルーバード

  15.じょいふる  

  16.SAKURA

 

 アンコール

  17.風が吹いている

  18.帰りたくなったよ

  19.〇

 

【総括】

 前回記事に書いたとおり、初のいきものがかりのライブに行ってきました。セットリストは、最新作からのナンバーが多かったですが、結構厳選したのか7曲にとどまりました。その中でも個人的にベストパフォーマンスだったのが、初っ端に演った誰かですね。徐々に盛り上がっていく感じにまず圧倒されました。

 一方で疾走系の曲になった時の勢いが凄かったです。メンバーの二人はもちろんサポートの方の動きもキレキレで、観客もそれに負けずにタオルやペンライトを振り回して歌っていたのが印象的でした。この辺はポップアーティストというより、完全にハードロックのノリでしたね。

 次にボーカルの吉岡聖恵について。昔の曲をどのように表現するのか楽しみでしたが、当時の音源に忠実に歌ってました。特にコイスルオトメ -激情編- の初々しい真っすぐな感じの歌を聴けたのが嬉しかったです。逆に激しい曲になると一転して、大暴れしていたのが、ギャップもあって印象的でした。逆にリーダーの水野良樹は、曲にあわせてピアノやギター、コーラスとマルチに活躍していました。そしてMCが面白くて、幾度も笑いが起こっていました。正直MCはイマイチっていう人も結構いるので、こんなに楽しめるとは...ボーカルばかりが目立ってると思っていたので、これは意外でしたね。

 あと個人的には、さすがに事前の聴きこみが足りなかったなあと思う場面もちらほら...曲を聴いても「あれ、なんだっけ」みたいな時もあったので、そこはもったいなかったかな...。その分、イメージと異なる意外な面を観れたので、良かったんですけどね。ただ次回行く機会があれば、万全の状態でライブを楽しみたいです。

 

【レポート】

 定刻の18時に暗転し、スクリーンに最新作〇を示す映像が流れる中、メンバーが続々と登場。大仰な演出だったり、登場するタイミングが凝っているアーティストが多いので、シンプルな演出に感じました。そして真っ白な衣装を纏った吉岡聖恵が一礼し、誰かからライブがスタート。この曲、ピアノとボーカルのみで始まり、徐々に楽器数が増えていくのが特徴なんですけど、その構成美が際立ってました。ボレロ調のドラムが入るCメロから「シャララ」のメロディーに戻ってきた時点で、鳥肌が立ちましたね。いやー、この曲がこんなにライブで大化けするとは...音源を聴いた時は、ここまで静から動への流れがドラマチックだとは思いませんでした。

 続いて、2曲目はありがとう。ちょっとマニアックなんですけど、歌以外にお気に入りのパートがあって、サビ直前のドラミングが個人的に好きなんですよね。あのセンスの良いフィルを大音量で味わえて、満足でした。(変なレポですいません。ただ分かる方がいれば、嬉しいです。)

 3曲目は最新作からのバラードで、きっと愛になる吉岡聖恵の歌の良さが出ていて、優しかったり、切なかったり、力強かったり、色々な感情が滲み出ていました。

 ここで暗転し、MCへ。ここでは、吉岡聖恵の誕生日についての話題が出ていましたね。うるう年生まれなので、4回目の誕生日で40歳になったばかりとのことでした。リーダーの水野良樹がおめでとうと言って、それに合わせてドラムの方がシンバルを鳴らしていたのが、面白かったですね。そこからライブでペンライトを導入したけど、つけるタイミングが分かりにくいので、以降3曲で点灯してほしいと指示があり、キミがいるがスタート。本公演初のアップテンポな曲で、メンバーの動きのキレが凄かったです。特に吉岡聖恵がタンバリンを持ちながら、右に左に走り回って、歌ってました。こういうタイプの曲が歌ってて、一番楽しいのかな。

 さらに最新アルバムからときめきうれしくてが披露されます。前曲ではメンバーの動きばかりを追っていましたが、この2曲では、客席のほうに目が向きました。カラフルなペンライトが揺れながらスペクトラムを形成していたのが印象的でしたね。2曲が持つ幻想的な雰囲気ともマッチしていて、綺麗でした。

 ここで再びMCが入り、やさしく、さよならへ。最新作からのバラードですが、アルバムを聴いた時点で印象が薄かったこともあり、ちょっとビミョーでしたね...アルバムにはYUKIMANIAという同じく冬っぽいバラードが入っていて、僕的にはそっちを聴きたかったかな...

 暗転したままリズム隊の前奏が始まり、そこからコイスルオトメ -激情編-。1stアルバム収録のバラードがここできました。黒紫色の照明の中、荒々しい演奏が展開される様が格好良かったです。歌い方も初期のがむしゃらな感じにグッときました。

 ここでMCが入り、手本として「ラララ」のメロディーが歌われ、一緒に口ずさんでほしいと言われ、合唱が起こりはじめます。なんか聴いたことあるなと考えつつ、中々思い出せない...そうこうしているうちに、次曲笑顔へ。ここでようやく前奏のギターのメロディだったことに気づきました。ライブの定番なのか、観客の合唱が凄かったですね。この辺は一体感もあって気持ち良かったです。

 つづいて、卒業ソングの定番YELL。印象的だったのがCメロ部分で、リーダーが奏でるギターリフとコーラスのせいか音の厚みが凄かったです。結構ポップな印象だったんですけど、ライブだとこんなにごつい感じになるんですね。

 そして2ndアルバムから月とあたしと冷蔵庫。これは意外な選曲。個人的に好きな曲だったんですが、非シングルじゃないので、まず演奏されないと思っていました。不意打ちだったこともあり、嬉しかったです。特にサビと前奏のハーモニーの美しいメロディが琴線に触れました。

 ここからは一転して激しい曲が続いていきます。まずは、気まぐれロマンティック。今回のライブで一番熱気がありました。ここでも水を得た魚の如く、吉岡聖恵がキレのあるダンスを披露しながら、観客を煽ります。しかもその振り付けが独特で、遠くからでも映えるんですよね。またサポートのベースの方の動きも凄くて飛び跳ねたり、回ったりしてたのが印象的でした。

 つづいては。ザ応援歌といった感じのノリの良い曲で、聴いてて自然と手足でリズムをとりたくなります。リーダーが自分のパートがない部分になると、ニコニコしながら客席に手を振っているのが印象的でした。

 さらに代表曲といえるであろうブルーバードが続きます。アカペラの歌いだしの時点で、大歓声が上がり会場中で青いペンライトが揺れる光景が圧巻でした。個人的に気になったのは、メロディーなのか母音のせいなのか「蒼い蒼い、白い白い」の部分がやや歌いずらそうでしたね。その反面、「戻らないと言って」の’て’の部分の力強い発声が格好良かったです。

 畳みかけるように、じょいふる。ここではペンライトに代わり、タオルを振り回してる人が一杯いました。個人的に面白かったのは、サポートのギターの方もタオルを振り回していて、自分の演奏パートが迫ってきて、慌ててギターに持ち替えていた場面ですね。裏方に徹するというよりは、積極的に盛り上げていくぞ!といった意気込みを感じました。そしてデビュー曲SAKURAを弾き語りで披露して、本編は一旦終了。

 アンコール1曲目では、風が吹いているの弾き語りバージョンでスタート。個人的に、この2曲はバンドの音で聴きたかったかな...両者ともエレキギターのパートが好きだっただけに、ちょっと残念でした...

 つづいて2曲目は、帰りたくなったよ。これは完全に癒し系といった感じでしたね。特に「見えてくるよ」の部分の澄んだ声が心地よかったです。最後は最新作から〇。これもバラードですが、落ち着いた雰囲気があり、しっとりとライブを締めくくり、全19曲の公演が終了。いやー勢いがあって楽しいライブでした。

 長くなりましたが、相変わらずの駄文をここまで読んでいただき、ありがとうございます。ちょっとでもライブの様子を感じていただければ、幸いです。

 

・作詞作曲:水野良樹(いきものがかり) 誰か、ブルーバード、帰りたくなったよより歌詞を引用

 

前回記事

nanndemoreview31.hatenablog.com