なんでも音楽レビュー

音楽好きの凡人。アルバムの総評と1曲ごとの感想をメインに書いています。多くの曲を聴いたり書いたりして、隠れた名曲を発掘したい。「ここのメロディ良い!」とか「有名だけど私的には...」みたいな感想をメインに書くので、読んでくれた人が新たに良曲と出会ったり、少しでも共感してくれたら嬉しいなと思います。

【映画レビュー】劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re

 

【作品概要】 

・タイトル:劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re

・製作:CloverWorks

・劇場公開日:2024年8月9日  (金)   

・上映時間:77分

【はじめに】

 2022年に放送されたテレビアニメ「ぼっち・ざ・ろっく」の劇場版です。前編に続いて後編が公開されましたので、さっそく観に行ってきました。

  

【音響・楽曲について】

 今回も通常上映ではなく轟音上映の回を選びました。前編を鑑賞した際、音圧の凄さを実感しましたが、今回も期待通りでした。

 まずopとedに使用された2曲はいずれも新曲で、両方とも歌メロというよりグルーブを重視した曲でしたね。こういった厚みのあるサウンドを聴かせてくれる曲と轟音上映は相性抜群で、うねるようなベースラインを筆頭に演奏を楽しめました。

 そして何といっても、学園祭のライブシーンが素晴らしかったです。アニメのクライマックにあたる部分で、もともと好きなシーンでしたが、さらに良く感じました。詳しくは下で書きますが、アニメで何回も繰り返し見たパートだったので、感動もひとしおでした。

 

【作画について】

 前編でも書きましたが、ギャグパートが良かったです。ぼっちちゃんの口から現れる霊魂の表情やオムライスを食べている山田の顔(わざと作画を崩しているのかな)などが大写しになるので、思わず笑っちゃいましたね。相変わらずギャグのレパートリーが多彩で、結構シュールな笑いをぶち込んでくる印象があります。なので作画も相当拘って作られていて、大画面でそれを味わえました。

 そして上で書いた学園祭でのライブシーンです。1曲目の「忘れてやらない」はノリの良さが印象的な曲ですが、サビからソロにかけてのぼっちちゃんの強烈な速弾きが凄かったですね。あと喜多ちゃんの可愛らしいウインクを大画面で見れたのも、嬉しかったです。

 2曲目の「星座になりたい」は、演奏中に発生するトラブルをやり過ごす、スリリングな展開が印象的です。凄いのはリアルタイムで進行しながら、とっさの判断やアイコンタクトを通して切り抜けている様子がしっかり伝わる点ですね。やはりこの2曲は特に素晴らしく、劇場で観て良かったなと実感しましたね。

 

【ストーリーについて】

 前編ではやや詰め込みすぎだったストーリーですが、後編では見事に改善されていました。前編でアニメ版の3/4を描ききっていた点や、キャラの紹介が完了していた点が大きかったんじゃないでしょうか。兎にも角にも自然にストーリーが展開されていくので、僕としては大満足でした。

 また、ギャグシーン等を結束バンドの楽曲を用いて、MAD方式にまとめられていたのも上手かったと思います。ギャグ画のインパクトがとにかく強いので、台詞が無くても十分面白かったです。これで無理なく尺を縮められたのは、大きかったと思います。

 強いて不満をあげれば、ゲーミング虹夏ちゃんと腹話術ぼっちちゃんのシーンが好きだったので、ここはフルで見たかったですね。逆に9話の江の島観光のギャグが先鋭的過ぎて、やや苦手だったので、そこと入れ替わっていれば完璧だったかな...これについては些末な部分なので、全体を通しての満足度は高いです。

 

【総評】5/★★★★★

 前編がやや不発でしたが、後編はかなり楽しめました。いずれにしても初見さんは、アニメから入ったほうが良いと思いますが、視聴済みの方は絶対映画館で観るべき作品だと思います。これを機に僕の中でも、ぼざろ熱が再燃してきました。これを書いている途中で、何となくうずうずしてきたので、終わり次第アニメを見直してみようと思います。では、以上で劇場版のレビューを終わります。

 

前回記事

nanndemoreview31.hatenablog.com